top of page

なぜ家を建てるの?

なぜ家って大事なの? なぜ私たちは家を建てるの?

こんにちは!

今回のブログでは「家の重要性」や「家が与える影響」などについて紹介していきたいと思います。

私たち上ヶ原ハビタットでは、GVという家建築のボランティアを行っていますが「なぜ家なの?」といく声をよく聞くのでその疑問を解消していきたいと思います。

  • 世界にはどれだけの人が家を必要としているの?

  • 家がなかったらなぜダメなの?

  • しっかりした家に住むと何が変わるの?

1.世界にはどれだけの人が家を必要としているの?

まず皆さんは世界にどれだけの人が、スラム、安全な水へのアクセス、不衛生な環境、また密集度の非常に高い家に住んでいると思いますか?

その答えは、なんと約9億人(2014)。世界の約9人に1人が安全で衛生的な家に暮らせていません。そしてこの数字というものは2025年までに16億人にも上ると言われています。(CITYLAB 調べ)*評価基準によって変動あり

また、世界のスラムに住んでいる人口の割合というものは減少傾向にあるが、人口の数字で見ると1990年の7億から、2014年の8億800万人に増加しています。

「世界では経済の発展が進んでいて、ハビタットもたくさん家を建てているのになぜ?」と思った方もいると思いますが、その理由は

「世界的な人口増加が進み、より多くの人が職を求めて都市部に密集するが、教育の不十分であったり国内での経済格差から結局仕事を見つけることが出来ずにスラムに定住する」

そのためにスラムや安全な家に住むことが出来ない人口は世界で増加傾向にあるのです。

2.家がなかったらなぜダメなの?

まず。大前提として「家」というものは人の基礎的な土台となるものです。

しかし、地理的な理由、経済的な理由、気候や時には政治的な理由から安全で衛生的な家の住むことが出来ない人が世界中にたくさんいます。

そこで不衛生で不安定な家に住むということはどういうことなのだろうか。

不衛生というものは、綺麗な水にアクセスできず、トイレやまた屋根や壁の腐敗が進み病気の蔓延する確率が高まるということです。

結核やマラリアなどの感染症、そしてHIV/AIDSや様々なその他の感染症の蔓延率も高まると言われています。また、貧困層では家庭内職業のような物も多く、それらへのネガティブな影響も避けられません。特に、スラムなどのかなりの人口が密集した地域では病気の蔓延率は高まると言われています。(UN-Habitat

また、電気やネットワークへのアクセスなどの基本的なインフラが整っていない場合も少なくありません。

そして何よりも、子供たちの勉強する場所を確保できないという問題があります。発展途上国(発展途上国に限らず)ではより良い安定した仕事を得るために教育というものが非常に大きな意味を持つが、勉強に集中できない、また病気や雨風を十分にしのぐことが出来ないことからのストレスがあります。

また、多くの発展途上国というのは、自然災害、また気候変動によるリスクが多い傾向にあります。

実際に2019春に上ヶ原ハビタットから派遣が行われたスリランカ・ネパールもそれぞれ気候変動によるリスク評価にて世界2位、4位になっています。(Global Climate Change Risk Index 2019

不安定な住環境によって、少量の雨やまたサイクロンでも非常に大きな影響を受けやすく、それらからくる彼らの職業、教育への影響というものは途上国に比べ大きなものとなります(主要産業の違いや、農業セクターへの従事者の数などによる)

これらの理由より、衛生的で安全な家が必要ということが言えます。

3.しっかりした家に住むと何が変わるの?

先ほど述べた影響というものを防ぐことが出来るようになります。

例えば、安全で衛生的な家で、綺麗な水へのアクセスもあれば、感染症などの蔓延を防ぐことが出来るようになり、病気を防ぎ仕事や学校でのパフォーマンスを上昇することが出来るようになります(Habitat HP)(Habitat Report

また、家が建つことにより家庭の収入が上昇傾向にあること、貯蓄や投資へ意識が高まること、自然災害の影響を減らすことができることなど様々なメリットがあります。

そして何より、安心して眠れるということ

実際に、派遣地の家族に話を聞いたときに、「夜も安心して眠れない」「壁がなくて、屋根もボロボロでいつも不安だ」という話を聞きました。

経済的な視点、教育からの視点だけでなく、実際にスラムや不衛生で不安定な家に住んでいる方の生の声というものはレポートや文献から得られるものではありません。

皆さんにも日本できちんとした家に住んでいることがたいせつなことなんだという認識少しでも持ってほしいとこのブログを今回書きました。

そしてこれらが、私たちが海外に行ってまで家を建てる理由の一つです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考にしました資料です

CITYLAB https://www.citylab.com/equity/2017/07/solving-the-global-housing-crisis/533592/

WHO https://www.who.int/sustainable-development/cities/health-risks/slums/en/

GERMANWATCH https://www.germanwatch.org/en/16046

Habitat for Humanity https://www.habitat.org/impact/how-housing-affects-child-development?utm_medium=social&utm_source=facebook&utm_content=impact%2Clink&utm_campaign=organic

Habitat Report 2004 http://www.habitat.org/lc/housing_finance/pdf/housing_for_all.pdf


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page